こんにちは。
私も以前同様のことで悩んだので、その時に実験した実装方法がお役に立てればなあと思います。
プラグインとピクチャを併用して、下記の動画のように実装しました。
私は初心者で手探りでやっている面もあり、最良の方法ではないかもしれませんが、
もしこういう感じで良ければ、実装方法をお試しください。
↓↓↓
https://youtu.be/IzCJ2QRe5ac
しかしながら注意点(デメリット)として、この実装方法では、
表示のプライオリティが「通常キャラクターの上」になるタイルがあると実現できません。
そのため、タイルセットの通行設定で「★」にしているものがないように下準備しておく必要があります。
例えば、樹木や街灯などの背の高いオブジェクトは、プレイヤーが裏側を通れるように
上の部分のパーツに「★」を設定している場合が多いと思いますが、
そのままにしておくとバグのような表示になってしまうので、
裏側を通れないと都合が悪いオブジェクトがあるマップには向かない実装方法であることを、
予めご了承ください。
なお、デメリットなく確実に実現する方法は、
blue 様がおっしゃるように、夜専用に作られたタイルセットを利用することです。
ツクール公式ストアで販売されている「FSMマップ素材集」などには、
昼バージョンと夜バージョンのタイルセットが同梱されています。
有料の素材ですがクオリティも高いので、ご検討なさってみてください。(セールになることもあります)
https://store.tkool.jp/a/rpg-maker-mv-c ... -beginning
デメリットが気にならないようでしたら、下記のようにお試しくださいませ。
(他にもっといい方法があったらごめんなさい)
必要なもの
・フィルター用のピクチャ
・トリアコンタンさんの「ピクチャの表示優先度調整」プラグイン
動画の実装をする際に使用したピクチャを最下部に貼っておきますので、もしよろしければご利用ください。
トリアコンタンさんの「ピクチャの表示優先度調整」プラグインをお持ちでなければ、下記より入手してください。
https://plugin.fungamemake.com/archives/1117
※プラグインのご利用方法が分かる前提でおります。もしわからなければその旨お知らせください。
下準備
夜にしたいマップに設定しているタイルセットの通行設定を変更し、「★」になっているタイルがないようにします。
もし、昼は「★」タイルの裏を通り抜けしたいけど夜は通行不可になっても良いという場合は、
昼のマップをコピーして夜のマップを別に作り、
夜マップ用のタイルセットを別途用意して、通行設定を変更してください。
あえて夜に暗くしたくないタイルがあれば(動画ではお店の看板など)「★」になっていても問題ありません。
※この部分の説明が分かりづらい場合はもっと詳しくご説明しますので、ご遠慮なくおっしゃってください。
実装手順
1.
プラグインを導入してONにします。
2.
パラメータの設定を変更します。
上層ピクチャ番号:101(今回の実装では変更なしでOK)
下層ピクチャ番号:任意の数値に変えてください(デフォルトは0)
下層ピクチャZ座標:3(通常キャラと同じ)に変えてください(デフォルトは1)
戦闘下層ピクチャZ座標:0(今回の実装では変更なしでOK)

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「下層ピクチャ番号」に入力した数値よりも下の番号に指定されたピクチャが下層ピクチャとして扱われます。
キャラクターやイベントの下に同時に適用させたいピクチャが何枚あるかで
入力する数値を決めていただければと思います。
(画像では5にしていますが、実験用のプロジェクトのため適当な数字を入れてます)
3.
フィルター用の画像を、img > pictures フォルダに格納します。
4.
イベントを配置します。
動画では、夜になるトリガーにスイッチを使用しています。
たき火や玄関灯は、スイッチがONになった時アニメーションするようにイベントページを設定しています。
夜になったときに暗くしたくないイベントは、プライオリティを「通常キャラと同じ」に設定してください。
逆に暗くしたいイベント(動画だと建物のドアなど)は、プライオリティを「通常キャラの下」に設定してください。
5.
夜にするイベントを組みます。
イベントの実行内容に、ピクチャを表示させるイベントコマンドを挿入します。
ピクチャの番号指定は、プラグインパラメータの「下層ピクチャ番号」に入力した数値よりも下の番号にしてください。
画像は先ほど picturesフォルダに格納したフィルター用のものを指定します。
もし最下部に添付しているピクチャ画像をご利用になる場合は、合成方法を「乗算」にすると良きです。

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実行すると一瞬でピクチャが表示されるので、
動画では、だんだん暗くなる感じを表現するために、段階的に不透明度を上げるようにしています。
さらに、薄暗くなったあたりでスイッチをONにして、真っ暗になる前に明りが灯るようにしています。
そういった演出が必要なければ、ピクチャ表示のイベントコマンド1回の実行で十分です。
昼に戻す場合は、ピクチャの消去を実行すればOKです。
段階的に明るくしたい場合は、段階的に暗くする場合の逆のことをして(段階的に不透明度を下げていく)
最後にピクチャの消去を実行してください。
フィルター用の画像
右クリックで「名前を付けて画像を保存」してください。
画像サイズは1000×740pxにしています。
一色で塗りつぶしただけの画像に利用規約もへったくれもないので、ご自由にお使いください。
(クレジットの表記なども必要ありません)
別の色が良い、サイズが足りない等の場合は、
例えばWindowsなら「ペイント」などのアプリケーションで簡単に作れますので、自作されるのも良いと思います。

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